南アジア学会30周年記念シンポジウム

南アジア学会30周年を記念して行われるシンポジウム「感覚からみるインド世界――動物・生業・芸能」にて講演させていただきます。
当初は7月7日に予定されていたこのシンポジウムは大豪雨の影響により中止延期となりましたが、今回10月28日(日)に講演開催の運びとなりました。
講演では、バングラデシュの皮革産業に従事する労働者を取材した拙作「Tannery」や、チベットの鳥葬を撮影した「鳥葬」についてお話します。
また、講演と同時にパネル展も開催します。
ご興味あれば是非お越し下さい。

南アジア学会30周年記念シンポジウム(於京都大学)
「感覚からみるインド世界――動物・生業・芸能」

日時:2018年10月28日(日)13:00~17:30
会場:京都大学 稲盛財団記念ホール3階 大会議室
京都市左京区吉田下阿達町46 京都大学薬学部構内(地図64番の建物)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_m.html
(京阪線神宮丸太町駅 出町柳方面出口を出て北東へ徒歩10分)

※当日は会場内で吉田亮人氏の写真展も開催されます。
Akihito Yoshida Website:http://www.akihito-yoshida.com/

趣旨:
道をゆく牛のいななきに砂ぼこり、祠から漂う強烈な薫香、電飾で彩られた寺院から響いてくる音――
まさに五感をとおしてインド世界は私たちを魅了してきた。しかし、公共空間の浄化と秩序立てのため、
あるにおいが「悪臭」化されるといったように、しばしば感覚変容を伴う根本的な変化も起きている。
現地の人々が何を味わい、どんな音を聴きとり、意味をもたせ、どんなにおいに快/不快を感じているのか。
感覚とその変容を考えるにあたって、本シンポジウムではとりわけ、動物に対する態度や動物を介した
人と人の関係に焦点をあてる。インド世界において人々は、動物を対象化し資源として利用するのみならず
動物のコスモロジカルな表象やメタモルフォシスなどさまざまな関係を結んできた。

本シンポジウムでは人々の生業や芸能、信仰などの生活文化における人と動物との接点を一つの切り口とし、
そこでの人々の感覚経験とその変容を探求の対象とすることで、インド世界の文化的基層へ迫ると同時に、
変貌しゆく南アジアの現在に迫る。

プログラム:
全体司会:田中雅一(京都大学)、石井美保(京都大学)

13:00 趣旨説明 中村沙絵(京都大学)

13:10 講演
北田 信(大阪大学)
「絵画と旋律 〜 音楽的細密画に描かれる鳥獣」

篠田 隆(大東文化大学)
「インドにおける家畜経済の展開と家畜観の変容」

吉田亮人(写真家)
「チベットの鳥葬とバングラデシュの皮革産業」

岩谷彩子(京都大学)
「ヘビがもたらす感覚変容―カールベリヤーの旋回舞踊とその生活世界より」

15:10 休憩

15:30 コメント
小磯 学(神戸山手大学)
比嘉理麻(沖縄国際大学)

15:50 総合討論
司会:田中雅一(京都大学)、内山田康(筑波大学)

16:50 インド古典音楽実演
藤澤バヤン(タブラ)
北田 信(サロード)

17:30 閉会の辞

【お問い合わせ:中村(nakamura@asafas.kyoto-u.ac.jp)】

2018.12.8~23 Solo Exhibition “The Absence of Two”

吉田亮人写真展「The Absence of Two」

拙作写真集「The Absence of Two」の普及版刊行を記念して、写真展を開催します。
写真集は2016年に東京墨田区にあるReminders Photography Storonghold で開催されたワークショップ「Photobook as object」に参加した私が取り組み制作したアーティストブックで、2017年6月に刊行されました。
限定111部で制作された本作は瞬く間に完売となりましたが、今回、オリジナル版をベースに「青幻舎 」http://www.seigensha.com/ とフランスの出版社「Editions Xavier Barral」 http://exb.fr/en/ より新たに写真数点とエッセイを加え、再編される普及版となります。

本展ではオリジナル写真集をベースにどのように青幻舎と普及版制作を進めていったのか、普段目にすることのないテストプリントや試作品、ダミーブック、資料などをもとにご紹介します。
2017年8月に行われた展示とは趣向を変え、「本」の生まれる過程に着目してご覧頂ける内容となります。皆様のお越しをお待ちしております。

◎会期:2018年12月8日(土)~23日(日)
13:00~19:00 会期中無休、入場無料

◎レセプション、およびアーティストトーク
2017年12月8日(土)午後6時~ 参加費500円
※簡単な軽食と飲み物をご用意致します。
※展示は12月8日の午後1時からご覧いただけます。

◎開催場所:Reminders Photography Stronghold Gallery
住所:東京都墨田区東向島2-38-5(東武スカイツリーライン曳舟駅より徒歩6分・京成曳舟駅より徒歩5分)

【RPS特典付き写真集のご注文を受付いたします】
写真集刊行を記念しに先行して、RPSだけでしか手に入れることのできない特典付きをご用意し、先行予約を受け付けます。
ご注文はこちらのフォームよりお願いいたします。
https://goo.gl/forms/f2ANDvrtCUqCF8Fh1

※フォームーは必ずSUBMITを押してご注文を完了してください。24時間経過しても返信メールが届かない場合はお手数ですが、photobook@reminders-project.orgまでメールでご一報願います。

「The Absence of Two」(青幻舎)

◎128 ページ

◎エッセイ(日英)

◎サイズ:高さ257mm x 横幅182mm

◎コデックス装

◎RPS特典:写真集にはすべて署名が入ります。また、昨年製作されたオリジナル手製版写真集の本文に使用した紙(ビオトープ紙)に手製版と同じ印刷がされたオリジナルプリント付き。
※絵柄3種類から作家が選んだ1点が付きます。プリントには通し番号および作者サインがつきます。プリントサイズA5

◎3,800円(消費税別304円、4,104円税込税別、発送ご希望の方は送料別途700円が必要になります)
発送をご希望の方へのお届けは12月に入り次第順次、ギャラリーでの受け取りは12/8以降となります。

2018.9.27 宮崎県串間市にて講演会

2018年9月27日に宮崎県の最南端にある串間市の講演会にお呼び頂きお話をさせて頂きました。
約100名の参加者の前で「不在を生きる〜ある家族の生と死の物語〜」という演題で、拙作「The Absence of Two」にまつわるお話を1時間半ほどしたのですが、この講演会で最も印象的だったのは、最後の質疑応答の時にある70代くらいの小柄なおばあさんが話してくれたことでした。そのおばあさんは僕の目をまっすぐ見て、こう言い始めました。

「今日はお話を聞いてとてもよかったです。実は私は若い頃からずっと死にたいと漠然と考えていました。そのことを誰にも言うことができませんでしたし、死にたいと思う私のこの気持ちを他人が理解できるとも思いませんでした。私のこの願望を止めてくれたのは身体障害者の子どもでした。私が居なくなったらこの子はどう生きていけばいいんだろう。そう思うと、死ねませんでした。そして結局この年まで生きてきました。だから今日の話を聞いて思ったのは、どうして彼は最愛のおばあちゃんを残して死んでしまったのだろうと思いました。でも私は自分の本当の気持ちを人に言えなかった彼の気持ちも分かります。言えないんですよね。本当に。」

あの時なんで僕は気付いてあげられなかったんだろう。
僕にだけでも言ってくれれば。
何で何も言わずに逝ってしまったんだろう。

あっちの世界に或る日突然行ってしまった従兄弟のことを想う時、僕は今更取り返しのつかないこととは分かっていながらも、ずっとそう考えてきました。悔恨にも似た気持ちになって、自分を責めたりしました。
本当はこんなこと思いたくないけれど、人と人とは結局は本当の深い所では分かり合えないのではないかと思うのでした。
だからこそ「言えないんですよね。本当に」と言った、このおばあさんの言葉が妙に印象的で深く沁みたのでした。
人と人とは本当のところでは分かり合えない。
そう考えるのは悲しいけれど僕は、その「分かり合えない」を前提にして、分かり合う、歩み寄る、理解しようと努める、にじり寄る、寄り添うしかないのかなと今現在考えています。
そしてそこに何か希望があるのではないかと思うのです。
そんなことを考えながら講演会を終え、台風の影響で時化た太平洋をしばらく眺めて帰りました。

2018.9.5 ソトコト10月号特集撮影

ソトコト10月号「あたらしい仕事図鑑」という特集で、昨年から個人的に撮影をさせて頂いている長野の松本市にある「柳沢林業」さんが6ページに渡って取り上げられています。
僕は撮影をさせて頂きました。
このような形で「ヤナリン」の皆さんと新たに関わることができて嬉しいです。ありがとうございました。
全国各書店に置いてありますので是非ご覧ください。
https://www.sotokoto.net/

2018.9.1 JICA 月刊誌mundiにて記事掲載

JICA発行の広報誌「mundi」にて、ジンバブエの人々を撮影した写真と文章を掲載頂きました。
今年初めにJICAの依頼でジンバブエに撮影に行ったのですが、その時に撮影したジンバブエの人々の写真で構成しています。
現在、選挙に伴う暴動が首都ハラレで起きていますが、一刻も早く平和で安定した日々を取り戻し、ジンバブエが今以上に発展することを願っています。

2018.8.28田名網敬一展覧会

 

京都dddギャラリーで開催中の「田名網敬一の現在」展で田名網先生のポートレートと、展覧会の撮影をさせて頂きました。
展示は10月23日まで。
圧巻の展示です。

展覧会詳細はこちら

2018.8.11 駐日アメリカ大使撮影

先日、駐日アメリカ大使に伴って石川県と広島県の訪問に同行し撮影を行いました。
Recently, I accompanied the American ambassador to Japan to accompany visiting Ishikawa Prefecture and Hiroshima Prefecture and took a picture.

2018.7.27 Singapore International Photography Festival

10月5日〜30日までシンガポールで行われる、Singapore International Photography Festival にて拙作「The Absence of Two」がセレクションされ、展示されることになりました。
展示場所はNational Library Plazaです。
まだ少し先ですがお知らせまで。

My work “The Absence of Two” was selected and exhibition at the Singapore International Photography Festival held in Singapore from 5th to 30th October.
The exhibition place is National Library Plaza.

2018.7.7 講演会のお知らせ


南アジア学会30周年記念シンポジウムにて登壇いたします。
講演では、バングラデシュの皮革産業に従事する労働者を取材した拙作「Tannery」や、チベットの鳥葬を撮影した「鳥葬」についてお話します。
また、講演と同時にパネル展も開催します。
ご興味あれば是非お越し下さい。

南アジア学会30周年記念シンポジウム(於京都大学)
「感覚からみるインド世界――動物・生業・芸能」

日時:2018年7月7日(土)13:00~17:30

会場:京都大学 稲盛財団記念ホール3階 大会議室

京都市左京区吉田下阿達町46 京都大学薬学部構内(地図64番の建物)
(京阪線神宮丸太町駅 出町柳方面出口を出て北東へ徒歩10分)

 

感覚とその変容を考えるにあたって、本シンポジウムではとりわけ、動物に対する態度や動物を介した人と人の関係に焦点をあてる。本シンポジウムでは人々の生業や芸能、信仰などの生活文化における人と動物との接点を一つの切り口とし、そこでの人々の感覚経験とその変容を探求の対象とすることで、インド世界の文化的基層へ迫ると同時に、変貌しゆく南アジアの現在に迫る。(趣旨より抜粋)

プログラム:
全体司会:田中雅一(京大)、石井美保(京大)

13:00 趣旨説明 中村沙絵(京都大学)

13:10 北田 信(阪大)
「絵画と旋律――音楽的細密画に描かれる鳥獣」

篠田 隆(大東文化大)
「インドにおける家畜経済の展開と家畜観の変容」

吉田亮人(写真家)
「チベットの鳥葬とバングラデシュの皮革産業」

岩谷彩子(京大)
「ヘビがもたらす感覚変容――カールベリヤーの旋回舞踊とその生活世界より」

コメント 小磯 学(神戸山手大)比嘉理麻(沖縄国際大)

15:50 総合討論
司会:田中雅一、内山田康(筑波大)

16:50 インド古典音楽実演
藤澤バヤン(タブラ)北田 信(サロード)
17:30 閉会の辞

2018.6.16 個人的なメモ


久しぶりに1週間ほど宮崎に帰省していた。
この期間、鹿児島の漁師さんを撮影に行ったり、某局の取材が入っていたりと予定は色々あったのだが、今回の帰省の一番の目的は拙作「The Absence of Two」の写真集を祖母と従兄弟の眠る墓前に供えにいくことだった。
ちょうど昨年6月に制作を開始してから1年もの時間が経過してしまったが、ようやく2人に見せに行くことがかなった。

そもそもこの写真集を作ろうと思った最も大きな動機は、従兄弟の生きた証を何らかの形で遺したいとうことだった。
それは僕なりの彼への弔いの形でもあった。
また同時に生前の彼の姿を写真に撮っていた人間としての責任でもあったように思う。
とにかく僕のこの手で作った写真集を天上に住む彼の元へと届けたいと強く思ったのが制作の発端だった。
そうやって制作を開始してから5ヶ月後の2016年11月。
従兄弟を最も愛した祖母があっちの世界に逝ってしまった。
祖母が逝ったちょうどその時、僕は海外にいて、最後の姿を目にすることもできずにお別れとなってしまったのだった。
その瞬間からこの写真集を従兄弟だけの為でなく、祖母にも捧げ、せめてもの僕から彼らへの弔いにしようと思った。
写真集は従兄弟の享年23歳と祖母の享年88歳を足した111冊分を作ろうと考えた。
1冊が彼らの人生の1年分と考えて1冊1冊自分の手で作り上げた。
111冊全部を作り上げるのに9ヶ月もかかったのはとんだ誤算だったが、(それでご迷惑をおかけした皆様、すみません)3月11日に全て完納となった。

そして従兄弟の誕生日(生きていたら28歳)に合わせて今回宮崎に帰省し、2人の眠る墓へと向かった。
墓前で手を合わせた後、写真集を開き、1ページ1ページめくって2人に見せた。
2人が繰り広げた何気ない在りし日の姿を、墓中の従兄弟と祖母は一体どう見ただろう。
幸せな時間も不幸せな時間も、その両方が詰まって人生なんだと、この写真集を見たある人は目に涙を浮かべながら言っていたけれど、僕もその通りだなと思いながら、1ページ1ページ丁寧にめくった。

その後、持参していた古い寸胴鍋に写真集を入れ、火をつけた。
2人が写った写真が静かに静かに火の中に包まれていった。
およそ15分ほどかかっただろうか。
墓前でメラメラと燃えていた写真集は真っ白な煙を出しながら雲上へと登り、最後に真っ黒な灰となって、小さな残り火とともに消えていった。
きっと向こう側にいる2人に届いたんじゃないかな。
そう思いながら、曇天の空を見上げて、僕の2人への弔いは終わった。

個人的な私家版写真集の旅はひとまずこれでおしまいだ。
とても長く、時々気が滅入ることも多かったけれど、今とても清々しい気持ちだ。
やっぱり作ってよかったなと改めて思う。
ここまで来るのに多くの方のご尽力と優しさと温かさを頂いたことに感謝します。
ありがとうございました。
ひとまずご報告まで。
これから次の段階へと進みますのでよろしくお願いします!

2018.5.18 Designer Koga Hirano Exhibition at Shanghai 平野甲賀展覧会 at 上海

デザイナーの平野甲賀さんの展覧会が上海で行われています。
その展覧会プロモーションムービーに、撮影させて頂いた平野さんの写真を使用頂いています。
ポップで懐かしくて先鋭的な平野さんのお仕事に携われたこと、本当に嬉しく思います。
たくさんの方が上海展にお越しになりますよう!!

2018.3.21 JICA Public information magazine “mundi” Africa South feature article shooting JICA(国際協力機構)広報誌「mundi」アフリカ南部特集記事撮影

JICA(国際協力機構)が毎月発行している機関誌「mundi」3月号の特集記事の撮影しました。
アフリカ南部特集ということで3週間弱、南アフリカとジンバブエに行ったのが遠い昔のことのような・・・。
記事はネット上でPDFで見ることが出来ます。
お世話になった方々ありがとうございました。
https://www.jica.go.jp/mobile/publication/mundi/…/index.html

I shot the feature article of March magazine “mundi” published by JICA (Japan International Cooperation Agency) every month.
It’s less than three weeks as a special feature in southern Africa, it was like a long way ago when I went to Zimbabwe with South Africa ….
Articles can be viewed in PDF on the net.
Thank you people who took care of us.

2018.3.21 Poet, Akiyama Motoo Solo exhibition / poster shooting 詩人・秋山基夫個展・ポスター撮影

昨年11月末に岡山市在住の詩人・秋山基夫さんを撮影させて頂きました。
実はこの撮影、岡山県天神山文化プラザで4月24日〜29日に開催される秋山さんの集大成とも言える個展に向けての撮影で、先日ポスターが出来上がりました。
デザインは植田正治さんや佐内正史さんの写真集デザインや編集などを手掛けてきた則武さんです。
個展では、詩の原稿や、写真、映像、音、出版物などをインスタレーションで見せるそうです。
また、秋山さんの詩の朗読や他種アーティストとのコラボレーションなどが行われるそう。
必見です。

I shooted Motoo Akiyama, a poet living in Okayama City at the end of November last year.
Actually this poster was completed by taking this picture for a solo exhibition that Mr. Akiyama can also be held from April 24th to 29th at Okayama Prefecture Tenjin Cultural Plaza.
Design is  Mr.Noritake. He desins  Great photographer Shoji Ueda and  Masafumi Sanai photobook and editing.
In a solo exhibition, it seems to show a manuscript of poetry, photos, images, sounds, publications, etc. in the installation.
Also, Mr. Akiyama’s poetry reading and collaboration with other artists will be done.
It is a must-see.